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「提言や解説」−−セクションの一覧
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馬頭町川崎町長への手紙



6.新しい道路の建設について

農作物の生産現場で生産者から直接農作物を購入するのは、観光客にとってはとても楽しいイベントだと思います。そのイベントを支えるには、道路事情が十分に整備されている必要があります。新しい道路の建設にあたっては、できるだけこの点を考慮しておくことが望まれます。

実現の可能性を無視して理想的な道路を考えると、次のようになります。

■ 生活に密着した道路であること。
■ ゆっくりと景色を楽しみながら走ることができる。
■ いつでも路肩に停めて、写真を撮ったり、農産物を買ったりできる。

このような点を考慮すると、一方通行の道路が浮かんできます。
新しい道路を建設するときは、既存の道路を一方通行にして、すぐ近くにもうひとつ逆方向への道路を建設すると効果的です。

■ 既存の道路はそのまま残るので、さびれてしまうことがありません。
■ 一方通行の道路は、ゆっくり走っても迷惑をかけません(急ぐ車が簡単に追い越すことができます)。
■ 路肩に停めても交通の流れに支障ありません。
■ 往路と復路を利用して、周回することができるようになります。観光道路に最適です。

このような道路を建設することは、現実には難しいかも知れません。しかし、幹線道路だけでも、この方向に近づけていくことはできないものでしょうか。近隣の市町村でこのような道路行政を行っているところはありませんから、マイカーのドライバーに馬頭町を強く印象づけることができると思います。

7.林業について

最後に林業について書きます。林業は、おそらく、産業基盤を整備するのが一番難しいでしょう。これまでの林業政策が間違えていたことに気づいても、修正には 50年単位の年月がかかります。現在できることを、できる範囲でおこない、環境資源としての山林が評価されるようになる時期まで、だまし、だましで、引き延ばすのがベターな方策と思います。

現在できることは、2つあります。ひとつは、国際森林認証(FSC)のような国際的な森林保全の基準にむけて取り組むことです。馬頭町の木材の価値を高めて、将来の馬頭町のための長期的な視野での投資が必要です。FSCの認定は、個人規模での取得は難しいと思われますので、町のバックアップが欠かせません。

もう一つは、農業と同じように自給自足を目指します。といっても、馬頭町の森林の場合には、供給が圧倒的に過剰です。しかし、その一部でも町民の消費で吸収することによって、林業を根絶やしにしないですみます。

■ 町営住宅は、町の材木を使って、木造とします。間違っても、コンクリートのマンションなどは建築しないことです。「心のふるさと」づくりにも抵触します。
■ 町民の建てる住宅は、なるべく、町の木材を使って、町の木工所を使って、町の大工さんを使って建築するように、税金面や建築補助金などで誘導します。
■ 補助金を交付する条件として、何か新しい試みを加えるようにします。木造住宅を活かす工夫なら、どんな小さなことでも、発表の場を設けます。将来的に、町全体が木造住宅の展示場になれれば、観光資源としても効果を発揮してくれることでしょう。

8.さいごに

馬頭町の町おこしについて、観光事業を中心に、思うところをまとめました。馬頭町の住人になって、まだ半年あまりで状況も十分把握できていません。また、すべて素人考えで、笑止の部分も多いと思いますが、少しでも役に立てば望外の喜びです。
私自身は、馬頭町に越したことをきっかけに、何らかの形で町おこしに参加したいと思っております。何か役に立てることがあれば、ぜひお声をおかけください。よろしくおねがいします。

                           松井幹彦

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この文章は、このサイトの管理者である松井幹彦が2002/12/19に馬頭町町長にあてて送った手紙をそのまま収録しています。





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