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馬頭町川崎町長への手紙
2.観光産業について
馬頭町を発展させる可能性のある産業資源は、林業、農業、観光の3つであることを述べました。現状を考えると、観光>農業>林業の順番で、取り組みがしやすく、また実現の可能性が高いと思います。この順番で取り上げていきます。 先日の懇談会でも申し上げましたが、馬頭町は観光に関して、とても大きな財産を持っています。それは、近隣の市町村には無いものです。それを生かすことが重要です。その財産とは、
「馬頭町」
という名称です。この名称から受けるひとつのイメージがあります。 それは、昔のままの懐かしい「ふるさと」です。里山があり、田圃があり、畑が広がり、小川が流れている……昔の日本の姿を描いた絵本に出てくるような「ふるさと」です。
この町に住み、長年生活している人には、「馬頭町」の名称から受けるイメージは想像しづらいかも知れませんが、都会に住んでいる私の知人は、ほとんど例外なく「ふるさと」を頭に浮かべるようです。
これを活用しない手はありません。たとえば「心のふるさと」というようなキャッチフレーズをつけて、イメージにぴったりの町づくりを目指したら良いと思います。「美しい、日本の昔の田舎」を、町をあげて演出します。
このための新たな投資は、ほとんど要りません。というのは、馬頭町には、里山があり、田圃があり、畑が広がり、小川が流れている……昔の日本の田舎がそのまま残っているからです。
ただ、残念ながら、このイメージに相反する部分も存在します。たとえば、道ばたに、廃自動車が放置されています。冷蔵庫やテレビなどの家電製品が捨てられています。無人となった家屋が崩れかかっています。これらは、馬頭町のイメージを損なうだけです。取り除く必要があります。
街道沿いを中心に、担当者がチェックをして、放置廃棄物の処理をします。町役場でプロジェクトチームを作るなり、青年団や町会組織を活用するなりして、きれいな馬頭町にしましょう。町としても、処理のための積極的な手助けをする必要があるでしょう。
3.町の中心部を活性化する
観光には、目玉が必要です。幸いにして現在の馬頭町には、広重美術館があります。ただ、残念なことに、現在は「ひとつの点」でしかありません。多くの観光客は、広重美術館をみて、そのまま次の目的地(たとえば袋田温泉)に移動してしまうというようになっているのが現状です。
この「ひとつの点」を「線」に広げるために、現在造成中の「森林公園」(「すくすくの森」?)と、電線の地中化を進めている馬頭町商店街を活用します。森林公園は、もっとPRをしましょう。パンフレットや看板で、四季折々のみどころを解説しましょう。馬頭観音や静神社と結びつけて、30分、1時間、2時間などのモデルコースを設定します。
商店街は、「ふるさとのむかし町」のイメージを演出します。昔のままの建物が残っているところは、修復します。新建築になってしまったところは、木材などを活用して昔の町並みのイメージを再現します。現状では、まだ昔の建物が多く残っているので、あまりコストをかけずに町並みを再生できると思います。
各商店にお願いして、観光客用の商品を用意してもらいます。そして、それを道路に面した一番目立つところにディスプレイしてもらいましょう。とうざは売れないかも知れません。だから、あまり無理をしないで、商品は何でも良いと思います。饅頭、せんべい、焼き芋、Tシャツ、もんぺ、炭、木工品、野菜、米、……どんな業種でもこだわらずに何でもOKとします。昔風の町並みを散策してもらうきっかけとなれば成功と考えましょう。
これで、森林公園←→広重美術館←→商店街の流れを作ることができれば、点が線に広がります。 長期的なビジョンとしては、川岸も活かしたいとおもいます。護岸を整備して散策ができるようになると、山、町、川が線で結ばれます。観光客が増えたら、駐車場を川岸に設けて、美術館までぶらぶら歩いてもらったり、馬車や牛車で運搬したり、川には渡し船や川遊び基地を作るなどの展望も生まれるでしょう。
上記の手順で、「点」から「線」に広がった観光資源は、「面」に広げることが可能です。「面」に広げるには、農業を活用します。詳細は次項で述べます。
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