ゆりがねの梁
(おことわり)筆者はそば通ではありません。素人の感想としてお読みください。

5月27日土曜日、肌寒い曇天だ。ちょうどお昼だが、気温は18度までしか上がっていない。目の前は武茂川、肌寒さはそのせいもあるのだろう。今回の訪問先である「ゆりがねの梁」は、河原の土手の上に立てた鮎漁のための仮設の小屋といった建物だ。

実は、筆者は、ここに来るのは2回目だ。もう1年以上前になるが、そばを食べに寄ったことがある。そのときの印象では、そばは美味しいのだが付け汁が甘かったように記憶している。しかも、衣の厚い天ぷらが大量にのっていて、いかにもお総菜の天ぷらそばといった感じだった。とびきりうまいというようなそばではなかったのだが、それから1年以上たっているので、もしかしたら変わったかもしれない。

到着したのは12時10分。ちょうど食べ終わって出てくる2人連れと入れ替わりに店内に入る。土曜日のせいもあるのだろう、まあまあ混んでいる。入り口を入って右側にテーブルが4つと、左側の座敷にも大きな座卓が4つあるようだ。座敷の方には家族連れが3組で、子供も含めて20人近い客がいるようだ。テーブルも5人連れと3人連れで、半分埋まっている。知っている人以外は、まず尋ねてこないような場所にあるのだから、これは大繁盛といって良いだろう。

切り回しているのは4人の女性だ。客席係1人、厨房に3人のポジションで忙しく働いている。厨房の3人は、麺を茹でる人、天ぷらを揚げる人、オーダー処理と洗い場、というような割り振りになっていて、盛りつけは手が空いた人が協力しておこなうようだ。しばらく見ていると、麺のゆで時間が長いことに気づく。釜に麺を入れたまま、別な盛りつけ作業に入ってしまっている。「麺を茹でていることを忘れてしまったのではないか」と思うほど釜から離れている時間が長いのだ。まさかそんなことはないと思うが……。う〜む、大丈夫なのだろうか。

メニューは、天ざる800円、ざる600円、もり600円、大もり700円、天ぷらそば700円、とりそば700円、山菜ぞば700円、そのほか「うどん」もある。
私は「天ざる」を注文した。





この写真からも分かると思うが、麺が太い。なるほど、ゆで時間の長いのは、そのせいなのだ。いい加減な時間で茹でているように見えたが、腰もあって麺のゆで加減は絶妙だ。蕎麦の香りも高い。そして、気になっていた付け汁も甘くない。つまり、とても美味しい蕎麦なのだ。モリモリ食べられる(−−ツルツルというよりも)、そんな感じの蕎麦だ。

天ぷら(サツマイモ、シメジ、なす、クレソン、ネギ、タマネギのかき揚げ)もパリッと揚がっている。以前とは違って、衣も厚すぎない。ちょっと量が多めかなあと思ったが、美味しいので全部食べてしまった。
特筆すべきは、つけあわせのフキがとてもおいしかったことだ。一般にこの地方の味付けは濃いのだが、これは薄味の「もっと食べたくなる」上品な味だった。


ゆりがねの梁
 那珂川町健武1050-1 0287-92-4195
 月曜定休(祝日の場合は営業)





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